脇差 白鞘入り Wakizashi, Shirasaya |
因幡守広重
Inaba no kami Hiroshige |
【銘文】表 : 因幡守廣重 |
【寸法】刃長 51.81cm(1尺7寸1分0厘)、反り 1.51cm(5分0厘)、元幅 3.13cm、元重ね 0.81cm、先幅 2.10cm、先重ね 0.54cm、目釘孔 1個、刀身重量 581.5g 、白鞘全長 72.5cm |
【時代】江戸時代中期 |
【国】武蔵(江戸) |
【特徴】鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、元先の幅差つき、やや先反りつき、中切先となる姿。 生茎、鑢目大筋違に化粧鑢、先浅い栗尻、目釘孔一。 地鉄は、板目肌よく練れ、地景入り、地沸厚くつく。 刃文は、湾れに互の目を交え、足入り、沸よくつき、砂流しかかり、飛焼き入る。 帽子は、直ぐに先小丸に返る。 【見どころ】因幡守広重は、天文(1532-1555)頃の八王子城下の恩方に周重(ちかしげ)が開いた下原派の流れを汲む刀工です。天正(1573-1592)頃の下原派の広重は銘鑑に周重の子とあります。同派の広重銘は江戸期に及び、主に寛永(1624-1644)頃に作刀した相模守広重、明暦四・万治二・寛文三・延宝元年頃に作刀した因幡守広重と続きます。因幡守広重には、「猪広重」「猪因幡守広重」と銘する作があり、「猪」の異名があったことが知られます。本作は、猪広重の名に似つかわしく、迫力ある沸出来の乱れ刃を楽しめる一振りです。肥前唐津の藩主小笠原佐州公の抱え鍛治で、京や遠江でもうち、京五鍛治の相槌もつとめたとされます。弟に陸奥守広重がおり、兄弟とも長命であったと伝えられます。 【状態】良好です。 |
【付属品】金色絵一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(宮城県1347号 昭和廿六年七月廿七日交付)、特別保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成3年4月3日発行)
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【商品番号】A010423 【価格】380,000円(消費税、国内送料込み) |
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