刀 白鞘入り Katana, Shirasaya |
大慶直胤
Taikei Naotane |
【銘文】表 : 出羽国住人大慶庄司直胤(花押) 裏 : 文政三年中秋 |
【寸法】刃長 83.5cm(2尺7寸5分5厘)、反り 1.9cm(6分2厘)、元幅 3.20cm、元重ね 0.73cm、先幅 2.01cm、先重ね 0.50cm、目釘孔 1個、刀身重量 970g 、白鞘全長 114.5cm |
【時代】江戸時代後期 文政三年(1820) |
【国】出羽 |
【特徴】鎬造、丸棟、身幅・重ね尋常、反りやや高く、元先にやや幅差つき、中切先延びる姿。 生茎、鑢目大筋違に化粧鑢、先栗尻、目釘孔一。 地鉄は、小杢目肌つみ、地沸つき、淡く乱れ映り立つ。 刃文は、互の目に、丁子、尖り刃などを交え、足・葉入り、ところどころ逆がかり、匂深く小沸つき、飛焼き入る。 帽子は、乱れ込み、先小丸に返り、わずかに棟を焼く。 【見どころ】大慶直胤は、安永八年(1779)に出羽国山形に生まれ、通称を箕兵衛といい、水心子正秀の門で作刀を学びました。筑前大掾から美濃介に転じ、安政四年(1857)七十九歳で没しました。師の水心子正秀が提唱した復古刀論を実践し、備前伝と相州伝を得意としました。伊豆、遠州、伊勢、信濃、京都など各地に出向いて製作したことや、駐槌先の地名を茎に刻印をしたことなども知られています。本作は、地鉄がよく整い、淡く乱れ映りが立ち、匂深く小沸つきところどころ逆がかる刃文が冴え、備前伝の古作にならったことがうかがえます。大慶直胤の作品中、刃長が長い作としては、『新々刀大鑑』所載の大薙刀が「二尺八寸(84.1センチ)」と茎の押形とともに紹介されており、刀でありながらそれに迫る二尺七寸半を超える本作は、これまで重要刀剣に指定された大慶直胤では最も長寸です。その堂々とした存在感は、今年(令和5年)開催された重要刀剣等新指定展においても話題となりました。 【状態】古研ぎでうっすらと曇ったところがありますが、現状で保存と鑑賞が可能です。 |
【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(大阪府39527号 昭和参拾七年拾月拾六日交付)、第六十八回重要刀剣証明書(日本美術刀剣保存協会 令和四年 指定) |
【商品番号】A010623 【価格】8,000,000円(消費税、国内送料込み) |
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