脇差 白鞘入り Wakizashi, Shirasaya |
佐久間秋弘
Sakuma Akihiro |
【銘文】表 : 秋弘 平成五年二月日 裏 : 相模国人渡辺伝淬刃作之 |
【寸法】刃長 32.1cm(1尺0寸5分9厘)、反り 0.3cm(9厘)、元幅 3.50cm、元重ね 0.55cm、目釘孔 1個、刀身重量 293g 、白鞘全長 50.5cm
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【時代】平成5年(1993) |
【国】神奈川 |
【特徴】平造、庵棟、身幅広く、重ね尋常、浅く反りがつき、きれいにフクラつく姿。 生茎、鑢目逆筋違、先栗尻、目釘孔一。 地鉄は、板目肌、杢目交じり、柾がかり、地沸つき、細かに地景入る。 刃文は、浅く湾れて互の目刃交じり、足よく入り、小沸つき、細かな砂流しかかる。 帽子は、湾れて先尖りごころ、やや深く返る。 【見どころ】秋弘刀匠は、本名を佐久間和昭といい、平成のはじめ頃、神奈川県で作刀しています。一説に、もともと寺院建築に職業として携わっており、伝統的な日本建築と日本刀に相通じる美しさを見出し、後年刀匠を志したと伝えられます。同じ神奈川県在住の廣木弘邦刀匠に作刀を学びました。反り、むくりといった姿への洞察や、鍛え肌と刃文の構成における緻密なバランスなどみるべきところが多く、作刀数は少ないにもかかわらず、目と手の修練の重なりを思わせる成熟した味わいがあります。 本刀の登録証の記載事項から、平成2年8月1日に作刀承認を得て完成まで二年半の歳月を要したことがわかります。裏銘に「渡辺伝」という、いわゆる五ケ伝にない伝法名が記されており、用いた材料や鍛造法にちなむ名づけか、何らかの作刀の意をあらわしたものと考えられます。 【状態】良好です。 |
【付属品】素銅地金着二重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(神奈川県 第69596号 平成5年3月25日交付)
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【商品番号】A011022 【価格】330,000円(消費税、国内送料込み) |
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