刀　拵入り
Katana, Koshirae

【銘文】表 : 雲州住善次作　裏 : 昭和三十一年一月吉日

【寸法】刃長 66.4cm(2尺1寸9分1厘)、反り 1.6cm(5分2厘)、元幅 3.12cm、元重ね 0.69cm、先幅 1.84cm、先重ね 0.51cm、目釘孔 1個、刀身重量 757g 、拵全長 97cm

【時代】昭和31年(1956)

【都道府県】島根県

【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、元先幅差つき、腰反りつき、中切先となる姿。

　生茎、鑢目大筋違に化粧鑢、先栗尻、目釘孔一。

　地鉄は、板目肌つみ、流れ柾を交え、地沸つく。

　刃文は、互の目乱れ、丁子刃交じり、足入り、沸つく。

　帽子は、直ぐに小丸に返る。裏は先掃き掛ける。

　黒色塗鞘打刀拵 : 勝虫図揃金具(現代)

【見どころ】雲州善次は、戦時下で軍刀の製作を行った島根県の陸軍受命刀工です。昭和31年紀の本作から、戦後の美術刀剣を志向する時流においても実戦刀としての本義を失わず作刀を行ったことがうかがえ、切れ味優れた鋭い作風となっています。本作は、腰反りで元先幅差つきややふくら枯れる姿、よく練れた柾流れの地鉄に、足入り互の目に丁子刃が交じり沸づき砂流しかかる小模様の乱れ刃を焼いています。

【状態】試し斬りに用いられたと見られる擦れや薄さびがあります。

【付属品】ハバキ、白鞘、白鞘袋、拵、拵袋、登録証(福岡県 第104864号 平成弍拾六年拾月拾六日 交付)

【商品番号】A020521【価格】380,000円(消費税、国内送料込み)