脇差　白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya

【銘文】無銘

【寸法】刃長 39.8cm(1尺3寸1分3厘)、反り 1.1cm(3分6厘）、元幅 2.95cm、元重ね 0.42cm、目釘孔 2個、刀身重量 363.5g 、白鞘全長 59cm

【時代】江戸時代末期

【国】上野

【特徴】菖蒲造、庵棟、身幅やや広く、重ね尋常、鎬筋高く、先幅さほど狭まらず、先反りつく姿。

生茎、鑢目鷹羽、先剣形、目釘孔二。

地鉄は、大板目肌、杢目交じり、地沸よくつき、地景入る。

刃文は、小湾れに互の目交じり、沸つき、砂流しかかり、飛焼き・湯走り入る。

帽子は、乱れ込み丸く返り、長く焼き下げる。

【見どころ】中山義通は、江戸後期天保頃の上野国(群馬県)の刀工です。越中則重の末裔から学んだという、肌もの鍛えで著名な一貫斉義弘の養子として、父の鍛刀法を継承し、同じく一貫斉と号しました。のちに相模でも作刀しています。本作は、よく練れて地沸がよくつく大板目肌に、地景が鮮明に浮かび上がり、部分的に皆焼状となる乱刃は、帽子を長く焼き下げて鎬地に飛焼きが入るなどして迫力があります。

【状態】良好です。

【付属品】素銅地銀着二重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(東京都 266169号 平成弍年壱月拾八日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和4年12月14日発行)

【商品番号】A021123　【価格】280,000円(消費税、国内送料込み)