槍　白鞘入り
Yari, Shirasaya

【銘文】表 : 駿府安西住貞國

【寸法】刃長 28.2cm(9寸3分0厘)、反りなし、元幅 2.86cm、元重ね 1.13cm、先幅 3.04cm、先重ね 0.95cm、茎長さ 38.4cm、目釘孔 2個、槍身重量 472g 、白鞘全長 93cm

【時代】江戸時代前期　寛永頃

【国】駿河

【特徴】両鎬造、けら首短く八角となり、鎬筋たち、身幅広めに元で一旦狭まり、先へと次第に幅が広くなる姿。

生茎、鑢目筋違、先切り、目釘孔一。

彫物は、表に素剣形の樋を掻き丸留めとする。

地鉄は板目肌、流れごころ、地沸つき、地景入る。

刃文は直刃調、小互の目交じり、沸よくつく。

帽子は、直ぐに焼き詰める。

【見どころ】姿が整った槍で、地鉄が練れこまやかな鍛え肌がよく見てとれ、小互の目を交えた直刃調の沸出来の刃文となります。槍の姿と呼応するような素剣形の樋も見どころです。貞国は島田派の刀工です。駿府安西は、現在の静岡市葵区安西で、駿府城にほど近いところにあり、康継や重国らもこの地で作刀したと伝えられます。

【状態】後年に茎の錆を除去しているのか鏨枕があまり立たず、縦に鑢をかけたような細かい線が見られます。そのほかの状態は良好です。

【付属品】白鞘、白鞘袋、登録証(佐賀県25934号 昭和59年7月6日交付)

【商品番号】A030224　【価格】280,000円(消費税、国内送料込み)