鎧通し短刀　白鞘入り
Yoroi toshi Tanto, Shirasaya

【銘文】無銘

【寸法】刃長 21.4cm(7寸0分6厘)、反りなし、元幅 2.00cm、元重ね 1.36cm、目釘孔 1個、刀身重量 225.5g 、白鞘全長 37.5cm

【時代】室町時代

【国】不明

【特徴】平造、身幅に比して重ね極めて厚く、反りのない、小ぶりの短刀の姿。

生茎、鑢目筋違、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、小板目肌よくつみ、総体に柾がかり、地沸つき、地景入る。

刃文は、細直刃調、浅く湾れ、匂口締まりごころ、小沸つく。

帽子は、先尖り、沸づいてやや深く返る。

【見どころ】地沸が厚くつき、地景入り、総体に柾がかる鍛え肌で、匂口締まりごころに、小沸つく細直刃調に湾れを交えた刃文となっています。重ねの厚い鎧通しの体配は、小ぶりながら頼もしく、刃文のかけ出しもなく、冴えた地刃が特徴で、楽しめる短刀です。

【状態】わずかに擦れ、ヒケ、小錆がありますが、その他は概ね良好です。

【付属品】素銅地一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(宮崎県30749号 平成二年七月二十五日交付)