【寸法】刃長 28.5cm(9寸4分0厘)、反り なし、元幅 2.58cm、元重ね 0.74cm、目釘孔 2個、刀身重量 222.5g 、白鞘全長 57cm

【特徴】平造、庵棟、身幅に比してやや寸延びとなる姿。

生茎、鑢目浅い勝手下がり、先栗尻、目釘孔二。

地鉄は、板目肌、小杢目や流れごころ交じり、地沸つき、地景細かに入る。

刃文は、直刃、匂口しまりごころ、小沸つき、細かな砂流しかかる。

帽子は、直ぐに小丸に返る。

【見どころ】南北朝時代以降、京信国派の刀工が九州に移住して作刀するようになり、本国山城と区別してこれを筑紫信国と呼称しています。「手掻包真 喘喜堂極」と鞘書があります。本作は、地沸つく地鉄に穏やかな直刃刃文が味わい深い寸延の短刀です。

【状態】ごくわずかな横すれやヒケがありますが、おおむね良好です。

【付属品】金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(東京都 300737号 平成弐拾年拾弐月九日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和3年5月24日発行)