Touken Komachi




刀 白鞘入り
Katana, Shirasaya
初代月山貞一
The 1st generation Gassan Sadakazu

【銘文】表 : 以鎌倉古傳精錬之 明治四十二年八月吉日 裏 : 帝室技芸員 月山貞一 七十四歳彫同作 棟 : 為 鈴木梅四郎君

【寸法】刃長 71.5cm(2尺3寸6分0厘)、反り1.8cm(6分)、元幅 3.00cm、元重ね 0.70cm、先幅 2.09cm、先重ね 0.53cm、目釘孔 1個、刀身重量 622g 、白鞘全長 94.5cm
【時代】明治四十二年(1909)
【都道府県】大阪府

【特徴】鎬造、三ツ棟、身幅・重ね尋常、反りややつき、中切先となる姿。

彫物は、表裏ともに棒樋を掻き丸止め、さらに表は素剣に爪、裏は倶利伽羅龍の浮き彫りとする。

生茎、鑢目筋違に化粧鑢、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、板目肌よく練れ、杢を交え、地沸つき、地景入る。

刃文は、湾れに互の目を交え、匂深く小沸よくつき、砂流しかかる。

帽子は、直ぐに小丸に返る。

【見どころ】
板目肌に杢交じる地鉄、相州伝の沸よくつく乱れ刃文に精緻な彫物がよく調和した一振りで、「為 鈴木梅四郎君」 と棟に為銘があり、明治-昭和期に活躍した実業家で政治家・社会運動家の鈴木梅四郎氏の注文打ちと見られます。初代月山貞一は天保七年(1836)生まれ、大阪に拠点を定めた貞吉の養子に迎えられ、十代初めに刀工としての修行を始めました。十六歳で貞吉との合作に見事な彫物を残しており、この頃すでに彫物の巧者としての片鱗を覗かせています。中世における出羽月山鍛治以来の伝統としての綾杉伝に加え、備前伝や相州伝もこなし、後に人間国宝・二代貞一をも輩出する大阪月山派の繁栄の礎を築きました。明治九年の廃刀令により、刀剣の需要は減少しますが、明治後期にかけて軍人や宮家、富豪などから作刀依頼が増え、明治三十九年、刀工として初の帝室技芸員に任命されました。現在、大阪市中央区鎗屋町の月山貞一旧居跡には、初代貞一の功績を顕彰する石碑が建っています。

【状態】良好です。

【付属品】ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(神奈川1989号 昭和26年3月12日発行)、特別保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和7年合格)



【商品番号】A040525 【価格】2,500,000円(消費税、国内送料込み)


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