脇差　白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya

【銘文】表 : 肥前國藤原國廣

【寸法】刃長 48.9cm(1尺6寸1分3厘)、反り 1.4cm(4分6厘）、元幅 3.04cm、元重ね 0.54cm、先幅 2.19cm、先重ね 0.50cm、目釘孔 1個、刀身重量 473.5g 、白鞘全長 71.5cm

【時代】江戸時代前期

【国】肥前

【特徴】鎬造、庵棟、身幅尋常、鎬筋やや高く、反りつき、中切先延びる姿。

生茎、鑢目切り、化粧鑢つく、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、板目肌、ところどころ大肌交じり、地沸つく。

刃文は、互の目乱れ、沸よくつき、湯走りかかる。

帽子は、直ぐに小丸に返る。

【見どころ】肥前国国広は、橋本六郎左衛門といい、江戸時代前期の肥前国刀工です。「肥前国住国広」「肥前国佐賀住国広」「肥前佐賀住藤原国広」など銘を切り、寛永十八、慶安四、万治三年などの年紀作があります。忠吉門人の広貞の子で、遠江守兼広の父でもあります。本作は、鎬筋やや高く、切先が延びる姿で、大肌を交えた板目の鍛え肌に、さかんに地刃が沸づいて互の目乱れとなる一振りです。

【状態】裏の物打ち下あたりの地鉄に鍛え割れがあります。古研ぎで、ヒケや薄く曇ったところがあります。

【付属品】猪目透紗綾形文銀着ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(兵庫県84181号 昭和50年7月10日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成16年2月4日発行) 、日本刀剣保存会正真鑑定書(平成29年11月19日発行)

【商品番号】A040623　【価格】170,000円(消費税、国内送料込み)