刀　白鞘入り
Katana, Shirasaya

【銘文】表 : 備州長船祐(以下切)　裏 : 天正三年二月(以下切)

【寸法】刃長 69.2cm(2尺2寸8分3厘)、反り 1.6cm(5分2厘）、元幅 3.04cm、元重ね 0.65cm、先幅 2.20cm、先重ね 0.50cm、目釘孔 2個、刀身重量 663g 、白鞘全長 98cm

【時代】室町時代末期

【国】備前

【特徴】鎬造、庵棟、身幅やや広く、先幅もさほど狭まらず、先反りつき、中切先延びる姿。

茎は磨上、鑢目勝手下がり、先刃上がり栗尻、目釘孔二。

地鉄は、板目肌流れて杢交じり、地沸つき、乱れ映り立つ。

刃文は、浅い湾れに小互の目交じり、匂口締まりごころに冴え、沸つき、金筋・砂流しかかり、飛び焼き入る。

帽子は、乱れ込み、小丸に返る。

鞘書 : 備前国長船祐定作　⬜︎⬜︎磨上　銘残る 名作大身槍石見守正直の師也 相伝作 裏天正三年紀あり 藤四郎源兵衛祐定四男也　映り見事 佳作也 刃長貳尺参寸有之 平成甲申歳初春吉祥日記　譲(花押)

【見どころ】祐定は、室町時代末期の備前の刀工一派で、同銘を名乗る刀工が多数存在し、戦乱の多かった時代の刀の需要に応えました。本作は、やや磨上げのある身幅広めの豪壮な体配で、板目流れに杢交じる地鉄に冴えた刃文を焼いて乱れ映りが顕著に現れた見事な一振りです。

【状態】良好です。

【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(北海道 26116号 昭和四五年弍月拾九日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和6年5月31日発行) 、特別貴重刀剣認定書(日本美術刀剣保存協会 昭和45年5月16日発行)

【商品番号】A041124　【価格】580,000円(消費税、国内送料込み)