Touken Komachi




脇差 白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya
和泉守来金道
Izumi-no-kami Rai Kinmichi
【銘文】表 : (枝菊紋)大法師法橋来栄泉 和泉守藤原来金道/裏 : 天和元年十一月吉日
【寸法】刃長 54.84cm(1尺8寸1分0厘)、反り 1.2cm(4分0厘)、元幅 3.31cm、元重ね 0.78cm、先幅 2.22cm、先重ね 0.47cm、目釘孔 1個、刀身重量 559g 、白鞘全長 79cm
【時代】江戸時代 天和元年 (1681)
【国】山城

【特徴】鎬造、庵棟、身幅広く、重ねやや厚く、反り浅くつき、中切先となる姿。

生茎、鑢目筋違、先入山形、目釘孔一。

地鉄は、小板目肌よくつみ、地沸つき、地景入る。

刃文は、直ぐに焼き出し、浅く湾れ調に互の目交じり、足よく入り、小沸つき、砂流しかかり、匂口明るい。

帽子は、浅く湾れごころに小丸に返り、先掃き掛ける。

【見どころ】
三品派は、美濃から京に移住した兼道を棟領として、桃山時代以降江戸時代にかけて、伊賀守金道、和泉守金道、丹羽守吉道、越中守正俊らの四兄弟が腕をふるい、大坂にも活躍の場を広げた一門は大いに栄えました。

本作は、身幅広く、やや浅く反りがつき中切先となる体配で、よくつんだ小板目鍛えに地沸つき地景が交じり、湾れ調に互の目を交えた匂口の明るい刃文となる一振りです。年代から三品派の来金道二代の作と鑑せられ、枝菊紋と天和元年紀を有した銘文に資料的価値があります。

銘文にある法橋(ほっきょう)とは、元来僧位の一つで法橋上人位の略です。玄奘が訳した大乗経典の地蔵十輪経に「我佛を求るが故、普く船筏を為して有海を超越し、我法を求るが故、復た橋梁を為して衆生を利し済(わた)す」とあることから出た名で、訓読してノリノハシともいいます。十訓抄に、歌僧の顕昭法師が「うらやまし いかなる人の わたるらん 我をみちびけ 法のはしもり」と詠んで、法橋に昇任したと記されています。文武天皇大宝の令制に、朝廷から僧侶に賜う位階として、法印大和尚位・法眼和尚位・法橋上人位・傳燈大法師位・傳燈法師位・傳燈満位・傳燈佳位・傳燈入位の八階がありました。このうち法印・法眼・法橋は僧綱(そうごう) すなわち僧侶を綱領する地位の高い者とされました。

【状態】たいへん良好です。

【付属品】ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(福岡県 一二三二三号 昭和廿六年四月拾六日交付)、特別保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和6年2月21日発行)

【商品番号】A041224 【価格】850,000円(消費税、国内送料込み)


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