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短刀 白鞘入り Tanto, Shirasaya |
宮本 包則
Miyamoto Kanenori |
【銘文】表 : 帝室技藝員宮本包則 裏 : 寿 八十歳謹作之 |
【寸法】刃長 17.0cm(5寸6分1厘)、反り 0cm(なし)、元幅 2.13cm、元重ね 0.52cm、目釘孔 1個、刀身重量 87.5g 、白鞘全長 31cm
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【時代】明治42年(1909) |
【国】東京 |
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【特徴】平造、庵棟、身幅・重ね尋常、反りのない小ぶりの短刀姿。 生茎、鑢目浅い勝手下がり、先栗尻、目釘孔一。 地鉄は、板目肌よく練れ、流れごころや杢目を交え、地沸つく。 刃文は、互の目、匂を敷いて小沸よくつき、細かな砂流しかかる。 帽子は、直ぐに小丸に返る。 【見どころ】地鉄の肌目が変わり鉄が混じるような独特の変化を見せ、穏やかな互の目刃とよく調和し、茎を長く仕立てた小振りの姿は小さくともどこか毅然とした佇まいを感じさせる一口です。宮本包則80才、明治42年(1909)の作品です。 宮本包則は、天保元年、伯耆国武田村大柿(現在の倉吉市大柿)の醸造家の二男として生まれ、刀工を志して嘉永3年に備前長船の横山祐包に入門しました。安政3年に鳥取藩家老職荒尾千葉介の抱工となり、孝明天皇の御太刀を上納、慶應三年に能登守を受領し、翌年には有栖川宮に従い陣中鍛刀し、明治元年、三条宗近にあやかり稲荷山剣石に参籠して明治天皇御太刀と稲荷社奉納刀の他数口を鍛えています。 廃刀令後は一時帰郷して農具製作を行い、明治18年以降、伊勢神宮遷宮御神剣の太刀・鉾・鏃などを日置兼次とともに鍛造上納し、正倉院御物古代宝剣の模造を日置兼次・石堂一光らと行った他、熱田神宮御神宝太刀や靖国神社奉納御宝剣、伊予招魂社御宝剣などの数々に製作の任にあずかりました。また、皇族や華族のお守り刀を多く製作し、明治36年には陸軍大臣寺内正毅の斡旋で英国陸相の需めによる佩刀の製作も行なっています。明治39年4月、月山貞一とともに帝室技芸員に任命され、大正3年には、宮内省指示により、大和石上神宮の御神宝韴霊太刀を複製上納しています。互の目や備前伝、相州伝、山城伝、大和伝、綾杉風など作域は幅広く、97才と長寿で晩年まで精力的に作刀しました。 【状態】ヒケや横スレなどが少しありますが、現状で保存と鑑賞が可能です。 |
【付属品】銀一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(大阪府45686号昭和四拾年壱月拾九日交付、平成弐拾壱年参月四日再交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会H22.5.7発行)
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【商品番号】A050218【価格】280,000円(消費税、国内送料込み) |
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