脇差 白鞘入り Wakizashi, Shirasaya |
無銘 (宇多)
Mumei, Uda |
【銘文】無銘 |
【寸法】刃長 30.6cm(1尺0寸0分9厘)、反り 0.2cm(6分6厘)、元幅 3.19cm、元重ね 0.66cm、目釘孔 1個、刀身重量 226.0g 、白鞘全長 46.5cm
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【時代】室町時代 |
【国】越中 |
【特徴】姿は、平造、庵棟、身幅広く、重ね尋常、反りごく浅くつく。 彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。 茎は、船底形、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔一。 地鉄は 大板目肌、流れごころに肌立ち、地沸つき、地景入り、地鉄が黒みを帯びる。 刃文は、互の目乱れ、足入り、沸よくつき、金筋・砂流しかかる。 帽子は、先尖ごころにやや深く返る。 【見どころ】身幅広く重ね尋常、平肉つかず、反りごく浅くフクラはさほど張らない体配です。大模様を表した地鉄は、黒みを帯びて肌立ち、互の目乱れに足入り、刃中よく沸づき、金筋・砂流しがかかり、野趣のある激しい出来となります。一般に、船底形の茎は相州伝の刀工の作に見られるもので、本作の茎は、後年何らかの理由により仕立て直されたものと考えられ、上の作風から宇多と極められています。 古入道国光を祖とする宇多派は、大和の宇多郡から越中に移住した一派と伝えられ、鎌倉時代末期から室町時代に及んで繁栄し、さらに新刀期にも存続しました。元来の大和気質の作風の他に、則重などの影響を受けた、相州伝を加味した作風が知られており、本作は室町時代における宇多派のそのような作の一つと鑑せられます。 【状態】はばき元付近にヒケがあり、わずかに小錆があります。 |
【付属品】素銅地銀着ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(大阪府 第129991号 平成参拾年拾壱月拾参日 交付)、保存刀剣鑑定書( 日本美術刀剣保存協会H31.2.25発行)
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【商品番号】A050619【価格】500,000円(消費税、国内送料込み) |
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