脇差　白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya

【銘文】表 : 河内守国助

【寸法】刃長 46.8cm(1尺5寸4分4厘)、反り 0.8cm(2分6厘）、元幅 3.21cm、元重ね 0.76cm、先幅 2.26cm、先重ね 0.44cm、目釘孔 1個、刀身重量 515.5g 、白鞘全長 68cm

【時代】江戸時代中期

【国】摂津

【特徴】　鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差つき、反り浅くつき、中切先つまりごころとなる姿。

　生茎、鑢目大筋違に化粧風つき、先刃上がり栗尻、目釘孔一。

　地鉄は、板目肌流れごころ、地沸つき、地景細かに入る。

　刃文は、直ぐに長く焼き出して、焼き幅広めに、湾れに大互の目を交じえ、足入り、よく沸づいて、金筋・砂流しかかる。

　帽子は、直ぐに先尖りごころに反り、先掃き掛ける。

【見どころ】河内守国助の初代は堀川国広に学び、慶長19年の師の没後は国貞とともに大坂へ移住し、大坂新刀の開拓者となりました。国助家は、元来勢州石堂家の流れで、初代の子、二代河内守国助は同銘が数代続くなかでも「中河内」と称せられ、きれいな地鉄に華やかな丁子乱れを得意としました。本作は、湾れに大互の目が目立ち、よく沸づいて砂流しが盛んに入り、典型的な二代の作とは趣を異にしていますが、部分的に拳形丁子を交えているところから、二代の作と考えられます。豪壮な姿の脇差です。

【状態】古研ぎで曇りがありますが、研磨できれいになります。

【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(徳島県12833号 昭和45年4月10日交付)、特別保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会平成31年2月25日発行)

【商品番号】A050821【価格】580,000円(消費税、国内送料込み)