太刀　白鞘入り
Tachi, Shirasaya

【銘文】無銘

【寸法】刃長 68.8cm(2尺2寸7分0厘)、反り 2.0cm(6分6厘）、元幅 2.85cm、元重ね 0.59cm、先幅 1.87cm、先重ね 0.37cm、目釘孔 1個、刀身重量 620.5g 、白鞘全長 95.5cm

【時代】室町時代前期

【国】薩摩

【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、やや鎬幅広く、鎬筋高く、反り高く、先反りつき、中切先となる姿。

生茎、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、板目肌、刃寄りは柾がかり綾杉風となり、総体にやや肌立ち、地沸つき、地景入り、白気ごころがある。

刃文は、中直刃、、小足入り、小沸つき、細かな金線・砂流しかかる。

帽子は、直ぐに小丸に返り、先掃き掛ける。

【見どころ】波平派は、平安時代永延の頃、大和から正国という刀工が来往したことに始まり、新々刀期の正国六十四代孫安行まで長く命脈を保ち、薩摩国谷山郡波平の地で作刀した刀工一派です。古くからの作風を保守し、南北朝期までの作は「古波平」と総称されます。室町期以降は、作風に次第に変化を加えていきます。本作は反りが高く、板目に綾杉風を交えた地鉄が悠々とした雰囲気の一口で、「波平」と極められています。

【状態】裏の物打ちの刃先・刃中に小錆、平地にわずかに横擦れがありますが、そのほかは良好です。

【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(青森県16957号 平成26年6月10日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成28年2月4日発行)

【商品番号】A060224　【価格】650,000円(消費税、国内送料込み)