Touken Komachi




脇差 白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya
摂州信近
Sesshu Nobuchika
【銘文】表 : 摂州住信近 裏 : 寛政八年二月日
【寸法】刃長 53.2cm(1尺7寸5分5 厘)、反り 0.6cm(1分9厘)、元幅 3.16cm、元重ね 0.78cm、先幅 2.43cm、先重ね 0.62cm、目釘孔 1個、刀身重量 642g 、白鞘全長 78cm
【時代】江戸時代 寛政8年(1796)
【国】摂津

【特徴】鎬造、庵棟、身幅やや広く、重ね厚く、反り浅く、中切先延びる姿。

生茎、鑢目大筋違に化粧鑢、先深い入山形、目釘孔一。

地鉄は、小板目肌よくつみ、地沸つく。

刃文は、直ぐに焼き出し、大互の目乱れ、足入り、匂深く、沸よくつく。

帽子は、直ぐにに小丸に返る。

【見どころ】
信近は、尾張の刀工で前田定八といい、*尾張六代信高(安永頃)に作刀を学んだのち、大坂へ移り、**長門守を受領する前の尾崎助隆の門人となり、名を政之丞助包と改めます。「尾州住信近」「摂州住信近」等、銘をきります。年紀作は寛政十年があり、同年に歿しました。本作は大坂に移住後の作で、越前守助広に私淑した尾崎助隆の濤乱刃の作風の影響が見られます。師弟関係や年紀作から見て、作刀期間は、さほど長くなかったと考えられます。本作は、反り浅く、がっしりとした手持ちで、地鉄がよくつみ、匂深の大互の目乱れを焼いた、健全な一振りです。

*天明三年に六代信高は歿す。
**尾崎助隆は寛政十年に長門守を受領。

【状態】良好です。

【付属品】銀一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(静岡県64081号 平成六年五月拾八日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成20年7月9日発行)

【商品番号】A060424 【価格】800,000円(消費税、国内送料込み)


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