刀　白鞘入り
Katana, Shirasaya

【銘文】表 : 薩州住二代源盛篤三十七歳作(花押)　裏 : 昭和二二十六年九月吉日

【寸法】刃長 73.5cm(2尺4寸2分5厘)、反り 1.7cm(5分6 厘）、元幅 3.45cm、元重ね 0.70cm、先幅 2.55cm、先重ね 0.65cm、目釘孔 1個、刀身重量 977.5g 、白鞘全長 100cm

【時代】昭和46年(1971)

【都道府県】鹿児島県

【特徴】鎬造、庵棟、身幅広く、重ねやや厚く、反りややつき、中切先延びる豪壮な姿。

彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。

生茎、鑢目表は筋違に化粧鑢、裏は逆筋違に化粧鑢、先剣形、目釘孔一。

地鉄は、板目肌流れて柾がかり、地沸つき、肌立ちごころとなる。

刃文は、互の目乱れ、足入り、沸よくつき、砂流しかかる。

帽子は、乱れ込み、先掃き掛ける。

【見どころ】二代源盛篤は、藤田新一といい、昭和9年生まれ、鹿児島県薩摩郡宮之城町で作刀した刀工です。父の初代藤田盛篤(本名 : 篤)に作刀を学び、昭和44年8月14日に作刀承認を受けました。出水住正良(初代薩州正良)や相州伝の作品を目標とし、互の目足入りの作風を得意としました。本作は、昭和46年、二代盛篤37歳の作品です。身幅広く、どっしりとした豪刀で地刃がよく沸づいた作品です。

【状態】物打ちに2ミリ程度の刃切れが二箇所、1ミリ程度の刃切れが二箇所あります。はばき元、切先付近に小錆があります。茎の鑢目が朽込みにより薄れているところがあります。

【付属品】素銅地金着二重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(鹿児島県17899号 昭和47年4月8日交付)

【商品番号】A060525　【価格】330,000円(消費税、国内送料込み)