【特徴】小振りの平三角槍、先幅やや広く、切先鋭く尖りごころとなる姿。

生茎、鑢目筋違、先切り、目釘孔一。

地鉄は、板目肌、柾流れとなる。

刃文は、直刃、沸づき、飛び焼き入る。

帽子は、直ぐに焼き詰める。

【見どころ】緩やかに先幅を広げて、先にかけて鋭利な形状となる小振りの平三角槍です。尺八の内部が鞘に加工され槍が内部に収まるように工夫された外装と、黒塗に部分的に朱塗を交えた槍拵がついています。槍烏賊のような動きのある刃文も見どころです。(つね　ひごろ 槍の名冠す お礼可那)

国平は、州浜吉兵衛といい、初銘は家平、享保十七年二月二十五日歿。「国平」「賀州住藤原陀羅尼国平作之」「賀州金府住藤原国平」などと銘をきります。正徳・享保頃の初代、宝暦頃の二代、明和頃の三代と加賀の地で続きました。

【状態】わずかにヒケがありますが、概ね良好です。