短刀 白鞘入り 拵付き Tanto, Shirasaya, Koshirae |
長船祐定
Osafune Sukesada |
【銘文】表 : 備州長船祐定作 裏 : 永禄七年八月日
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【寸法】刃長 20.6cm(6寸7分9厘)、反り 0cm(なし)、元幅 2.30cm、元重ね 0.63cm、目釘孔 2個、刀身重量 143.1g 、白鞘全長 37cm、拵全長 35.5cm
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【時代】室町時代末期 永禄七年(1564) |
【国】備前 |
【特徴】平造、庵棟、身幅尋常、重ねやや厚く、反りのないふくら枯れごころとなる短刀姿。 生茎、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔二。 地鉄は、板目肌、流れ肌交じり、地沸つき、地景入る。 刃文は、直刃、浅く湾れごころを交え、小沸つき、細かな金線・砂流しかかる。 帽子は、直ぐに焼詰める。 雲文黒石目塗鞘短刀拵 : 小刀穂(銘 : 相模守政常)、剣巻龍図小柄、波龍図縁頭鐺、角黒塗磨喰出鐔 【見どころ】祐定は、室町時代末期に備前長船で活躍した刀工で同銘を切る刀工は多数存在したと考えられ、戦乱の時代の需要に応えた実戦向きの刀を数多く残しています。本作は、身幅に比して重ねがやや厚く、茎も長めに仕立てられています。 本作の年紀銘の「永禄七年八月日」は、戦国時代の二名将、武田信玄と上杉謙信が川中島で最後の対陣を行った時期に重なります。 信玄の領民が塩の欠乏に苦しんだ時、塩をふんだんに産する越後を領地とした謙信は必要な物資を敵に供給し、これが「敵に塩を送る」ということわざの由来です。 また、二人は禅の愛好者で、川中島の対陣戦で謙信が早まって信玄の陣に単身乗り込み、幕下に悠然と腰を降ろした敵将に剣を抜いて「いかなるかこれ剣刃上の事」と禅問を発すると、信玄は落ち着いて鉄扇で武器をかわし「紅炉上一点の雪」と応えたという逸話があります。 【状態】 古研ぎの状態で、部分的に曇りやヒケがありますが、地鉄、刃文の状態はよくみえます。研ぎ減りがあります。拵の状態は良好です。小柄の蝋付部分にわずかな亀裂があります。 |
【付属品】素銅地金鍍金一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、拵、拵袋、登録証(福岡県 3682号 昭和26年2月13日交付/平成28年5月19日再交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会平成28年8月26日発行)
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【商品番号】A071121 【価格】390,000円(消費税、国内送料込み) |
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