短刀　白鞘入り
Tanto, Shirasaya

大塚惟忠
Otsuka Koretada

【銘文】表 : 肥後住人惟忠作　裏 : 平成十七年十一月吉日

【寸法】刃長 25.8cm(8寸5分1厘)、反り 0cm (なし)、元幅 2.69cm、元重ね 0.62cm、目釘孔 壱個、刀身重量 172.1g 、白鞘全長 42.5cm

【都道府県】熊本県

【特徴】平造、庵棟、庵低く、身幅やや広く、重ね尋常な短刀姿。生茎、鑢目筋違、先入山形、目釘孔一。地鉄は板目肌、杢交じり、地沸つき、地景入り、沸映り立つ。刃文は直刃調、小乱れ交じり、沸づき、肌がからみ、打のけごころ入り、微細な砂流しがしきりにかかる。帽子は小丸に返り、先掃きかける。

大塚惟忠刀匠は、熊本県菊池市在住。菊池川の砂鉄を用いるなどして自家製鋼を行った大塚盛竜に作刀を学び、師の作刀方法を受け継いで自家製鋼を行う、地鉄作りに秀でた現代の刀匠です。

【見どころ】板目に杢を交じえ、白気を帯びた変わり鉄が交じり、沸映りの立つ地が、直刃調の刃文にからみ、刃中に様々な変化を見せています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
【状態】生刃が付き健全で、研磨の状態も良好です。

【付属品】素銅地一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(熊本県 第52414号 平成拾七年拾弐月拾九日交付)