脇差　白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya

【銘文】表 : 近江守藤原継廣　裏 : 越前住下坂

【寸法】刃長 53.0cm(1尺7寸4分9厘)、反り 1.8cm(5分9厘）、元幅 2.95cm、元重ね 0.66cm、先幅 2.16cm、先重ね 0.50cm、目釘孔 1個、刀身重量 529.5g 、白鞘全長 75.5cm

【時代】江戸時代前期

【国】越前

【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、元先にやや幅差つき、反り深めにつき、中切先となる姿。

生茎、鑢目筋違、先栗尻、目釘孔一。

地鉄は、板目肌やや肌立ち、流れごころ、地沸つき、地景細かに入り、かな色少しく黒味がかる。

刃文は、直ぐに短い焼き出し、互の目乱れ、足入り、小沸つき、棟焼き入る。

帽子は、直ぐに小丸に返り、先わずかに掃き掛ける。

【見どころ】近江守継広は、寛文頃越前国福井に住した刀工です。近江国滋賀郡膳所(ぜぜ)、及び江戸でも作刀しました。「近江守藤原継広」「越前国下坂継広」などと銘をきります。年紀には明暦三、寛文三、延宝六などがあります。本作は、裏に「越前住下坂」と銘があります。本作は、反り深めで元先やや幅差つき中切先の姿が健全で、よく鍛えられた黒味がかる地鉄に、互の目乱れ小沸つく刃文となる一振りです。

【状態】古研ぎで、小錆があります。茎に擦れがあります。

【付属品】素銅地銀着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(静岡県39363号 昭和四拾弍年七月廿七日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 昭和61年6月20日発行)

【商品番号】A081024　【価格】400,000円 -> 350,000円(消費税、国内送料込み)値下げしました