Touken Komachi




脇差 白鞘入り 拵付き
Wakizashi, Shirasaya, Koshirae
無銘(島田広助)
Mumei, attributed to Shimada Hirosuke
【銘文】無銘
【寸法】刃長 53.1cm(1尺7寸5分2厘)、反り1.3cm(4分2厘)、元幅 3.48cm、元重ね 0.55cm、先幅(最大値) 3.61cm、先重ね(最大値) 0.68cm、目釘孔 2(中一埋)個、刀身重量 620.5g 、白鞘全長 81cm、旧白鞘全長 78.5cm、拵全長 76cm
【時代】室町時代後期 天文(1532-1555)・永禄(1558-1570)頃
【国】駿河

【特徴】長巻直し造、庵棟、身幅広く、重ね尋常、鎬筋から棟側を削ぎ、先反りつき、ふくら枯れる姿。

彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。

茎は大磨上、先切り、鑢目切り、目釘孔二中一埋。

地鉄は、板目肌、杢交じり、地沸つき、総体に白けごころがある。

刃文は、湾れに互の目や尖り刃を交え、匂口やや沈みごころ、沸よくつく。

帽子は、浅く乱れ込み、先尖りごころ、深く返る。

【見どころ】
広助は、室町時代後期に活躍した駿州島田派の刀工で、義助・助宗と並び、島田の三傑と称される名工です。この三者は、永禄から天正の一頃まで、甲州打ちが見られます。広助には「島田広助於甲州作之 永禄二年二月吉日平朝臣原美濃入道所持之」と銘した作刀があり、銘文の「原美濃」とは下総千葉氏から出て、武田信虎より一字を受け虎胤と名乗った人で、『甲陽軍鑑』にも記載があり、のち小田原北条氏に属したと伝えられます。広助の作は、末関や末相州の影響を受けていますが、南北朝時代の作刀にも私淑したものか、本作は身幅広く、地刃にも覇気があり、豪壮な作風となっています。先重りがする造込みで、棟の打ち込み跡からも、元は長巻として実戦で用いられたと考えられます。平成にフランスから持ち帰られた刀剣で、江戸時代後期頃に制作された拵も状態よく保存されています。椀形鐔や古代文字を散らした鞘・縁頭など、凝った統一感のある前衛的な拵もお楽しみください。

黒皺革包文字散鞘脇差拵 : 縁頭 文字花唐草図 無銘、目貫 這龍図、鐔 玉追龍図 無銘、小柄 鑢文 無銘、柄 白鮫着 黒糸諸撮巻、小柄穂 銘 南紀吉川源寿行作之(文化頃 因幡寿実の門人)

【状態】棟に複数の打ち込み傷があります。刀の棟にある傷は勇敢な戦の名残として、古来「誉れ傷」と賞玩されてきました。

【付属品】赤銅地金色絵一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、旧白鞘、白鞘袋、拵、拵袋、登録証(東京都265752号 平成五年拾壱月拾六日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成11年12月9日発行) 特別保存刀装鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成26年10月31日発行)



【商品番号】A081223 【価格】売約済


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