刀　白鞘入り
Katana, Shirasaya

【銘文】無銘

【寸法】刃長 71.0cm(2尺3寸4分3厘)、反り 2.7cm(8分9厘）、元幅 3.32cm、元重ね 0.65cm、先幅 2.30cm、先重ね 0.43cm、目釘孔 2個、刀身重量 875.5g 、白鞘全長 102cm

【時代】南北朝

【国】越前

【特徴】鎬造、庵棟、身幅広く、重ね尋常、反り高く、中切先延びる姿。

茎は大磨上、鑢目切り、先栗尻、目釘孔二。 彫物は、表裏に二筋樋を掻き流す。

地鉄は、板目肌流れて、やや肌立ち、地沸つく。

刃文は、小互の目に、小乱れや小丁子刃交じり、 足・刃入り、沸よくつき、金筋・砂流しかかる。

帽子は、さかんに掃き掛ける。

【見どころ】越前千代鶴派は、来国安の弟子の千代鶴国安を祖とすると伝えられます。国安系の守弘は、同名が二代あり、名鑑では初代を応永、二代を嘉吉・文安頃としていますが、この時代を遡る南北朝期の作とみられるものも現存することが知られています。本作は、身幅の広い堂々とした体配で、中切先延び、反り高く、茎が長く仕立てられており、磨上前は長寸の太刀姿であったことがうかがえます。互の目調の乱れ刃文は匂口のあざやかさに見どころがあり、千代鶴守弘と極められています。

【状態】古研ぎ、小錆・曇って見えるところがあります。

【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(佐賀県7627号 昭和三十四年七月二十日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和5年5月31日発行)

【商品番号】A091024　【価格】1,450,000円(消費税、国内送料込み)