脇差　白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya

【銘文】表 : 豊後国直行

【寸法】刃長 48.0cm(1尺5寸8分4厘)、反り 1.2cm(3分9厘)、元幅 2.94cm、元鎬重ね 0.77cm、先幅 2.11cm、先鎬重ね 0.60cm、目釘孔 2個、刀身重量 443g 、白鞘全長 69.5cm

【時代】江戸時代中期　享保(1716-1736)頃

【国】豊後

【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、反り頃合いにつき、中切先となる姿。

茎は磨上、鑢目切り、先切り、目釘孔二、一寸ほど区送りがある。

地鉄は、板目肌、杢交じり、地沸つき、地景入る。

刃文は、互の目に小湾れ、小丁子刃や尖りごころの刃交じり、小足・葉入り、小沸つき、金線・砂流しかかる。

帽子は、浅く湾れ込み、先尖り掃き掛けてやや長く返る。

【見どころ】豊後国直行は、江戸時代中期享保頃の高田の刀工で、紀行平の裔と伝える本行の子、元文頃に有徹(ありとう・ゆうてつ)と改めました。大和守を受領し、鬼鏡と号しました。父が移住した関係か、肥前唐津でも作刀しました。「於肥前唐津直行造」「豊後国鬼鏡直行作之」「豊州高田住鬼鏡直行」「於唐津豊州鬼鏡直行造」などと銘をきります。板目に杢交じる鍛え肌に小沸出来の匂口の明るい乱れ刃を焼いた脇差です。

【状態】わずかに小錆があります。

【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(佐賀県九五三二号 昭和38年7月15日交付)

【商品番号】A091225　【価格】150,000円(消費税、国内送料込み)