刀 白鞘入り Katana, Shirasaya |
三原住正直
MIhara ju Masanao |
【銘文】表 : 備州三原住正直作 裏 : 天⬜︎六年八月日 (*但し「天正(1573-1592)」を「天文(1532-1555)」に改竄)
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【寸法】刃長 63.2cm(2尺0寸8分5厘)、反り 2.2cm(7分2厘)、元幅 3.00cm、元重ね 0.61cm、元鎬重ね 0.84cm、先幅 1.98cm、先重ね 0.38cm、目釘孔 1個、刀身重量 608.5g 、白鞘全長 87.5cm |
【時代】室町時代 天正6年(1578) |
【国】備後 |
【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、鎬筋高く、反り高く、先反りつき、中切先となる姿。 生茎、鑢目筋違、先栗尻、目釘孔一。 地鉄は、板目肌流れごころ、地沸つき、淡く映り立つ。 刃文は、小互の目、小丁子や小湾れ交じり、足・葉入り、小沸つき砂流し細かにかかる。 帽子は、乱れ込み、先掃き掛けて、深く返る。 【見どころ】室町後期に備後三原に住した正直は、銘鑑によると、永正二(1505)・四(1507)年紀作のある木梨三原「備州三原住正直」と、永禄十二(1569)・天正三(1575)・四(1576)・六(1578)・八(1580)・十(1582)年紀作のある三原「備州三原住正直作」の二名がいます。本作は、ちょうどこの両者の中間ほどに位置する天文6年(1537)を意味することになる「文」の文字が「正」の上に重ねるようにして年紀銘としてきられています。「天正(1573-1592)」を「天文(1532-1555)」に「改竄」との旨が鑑定書には記載されていますが、該当する刀工が見当たらないことから、何らかの誤解に基づいた製作当時の訂正であった可能性も考えられます。本作は前出後者の正直の作と鑑せられ、寸の詰まった反り高く鎬筋の高い刀姿で、淡く映りが立つ板目流れの地鉄に浅い湾れごころの匂がちの乱れ刃となり、室町時代末期の特徴をよくあらわしています。 【状態】良好です。 |
【付属品】素銅地銀着二重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(愛知県4655号 昭和26年3月26日交付/令和5年7月13日再交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和6年2月21日発行)
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【商品番号】A100924 【価格】売約済 |
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