短刀 白鞘入り 拵付き Tanto, Shirasaya, Koshirae |
海部氏吉
Kaifu Ujiyoshi |
【銘文】裏 : 氏吉 |
【寸法】刃長 21.60cm(7寸1分2厘)、反りなし、元幅 2.68cm、元重ね 0.86cm、目釘孔 2個、刀身重量 236.5g 、白鞘全長 38cm、拵全長 37cm
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【時代】室町時代末期 |
【国】阿波 |
【特徴】片切刃造、丸棟、身幅広く、重ね厚く、内反りごころとなる姿。片切刃となる裏の棟を切先から3寸ほど削ぐ。 彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。 生茎、鑢目筋違、先切り、目釘孔二。 地鉄は、板目肌よく練れ、地沸つき、地景入る。 刃文は、沸出来の直刃、砂流しかかる。 帽子は、直ぐに小丸に返る。 青貝散塗鞘短刀拵 : 桐唐草文鐔、潜り龍図縁頭、仔犬図目貫、黒糸片捻片撮巻柄 【見どころ】氏吉は、阿波の海部派の刀工で、南北朝時代康暦ころの三好郡に住した海部太郎を祖とし、室町時代を経て江戸時代末期までその同銘は受け継がれています。戦国時代の武将三好長慶家重代の指料名物「岩切海部」は、永正頃(16世紀初め頃)の氏吉の作とされます。本作は、裏に二字銘を切っており、「岩切海部」の銘ぶりに通じるところが鑑せられることから、同人か近い年代の氏吉の作刀である可能性が考えられます。身幅広く重ね厚く、丸棟、片切刃のいかにも海部刀らしい頑丈な造込みです。下半は地にやや荒れたところが見えますが上半の板目鍛えは見事で、沸出来の直刃が地鉄に呼応して見せる働きに味わいがあります。茎先近くの刃寄りを削いだような朽込みは、蕨手刀の形を彷彿させ、興味深いお品です。 【状態】良好です。 |
【付属品】銀一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、拵(小柄欠)、拵袋、登録証(宮崎県32174号 平成7年7月25日交付) |
【商品番号】A101223 【価格】350,000円(消費税、国内送料込み) |
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