薙刀直し脇差　白鞘入り
Naginata naoshi Wakizashi, Shirasaya

【銘文】無銘

【寸法】刃長 40.1cm(1尺3寸2分3厘)、反り 1.2cm(3分9厘)、元幅 3.11cm、元棟重ね 0.23cm、元鎬重ね 0.75cm、目釘孔 1個、刀身重量 479g 、白鞘全長 62.5cm

【時代】南北朝

【国】備前

【特徴】薙刀直し造、鎬高く棟を卸し、重ね薄く、庵棟、身幅広く、やや先幅広く、先反りつく姿。

茎は大磨上、鑢目切り、先切り、目釘孔一。

地鉄は、板目に杢交じり、やや肌立ち、地沸つき、地斑入り、映りごころがある。

刃文は、直刃調に小乱れ交じり、足入り、匂深く、沸よくつき冴え、砂流しかかる。

帽子は、直ぐに焼き詰めごころとなる。

【見どころ】本作は、薙刀を大磨上として脇差に直したもので、備前国鵜飼派の雲重(うんじゅう)の作と極められています。鵜飼派は宇甘派とも記述され、雲生・雲次を代表工とし、両人ともに京に上り、後醍醐天皇の御用を勤めたと伝えられ、備前鍛治でありながら山城や備中青江に繋がる作風を示すのが特徴です。同派の次世代を担ったのが南北朝中期頃の雲重です。本作は、身幅広くやや先幅広く先反りつく姿で、板目に杢交じりやや肌立ち地斑や映りごころのある地鉄に、匂深く沸よくつき冴えた直刃調小乱れ交じりの刃文となっています。

【状態】鎬地にやや荒れたところがありますが、その他は良好です。

【付属品】赤銅地下貝素銅地金色絵上貝二重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(山口県24779号 昭和48年7月24日交付)、特別保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成11年12月16日発行)

【商品番号】A111225　【価格】700,000円(消費税、国内送料込み)