短刀　白鞘入り
Tanto, Shirasaya

【銘文】表 : ⬜︎光

【寸法】刃長 21.6cm(7寸1分2厘)、反りなし、元幅 1.85cm、元重ね 0.89cm、目釘孔 1個、刀身重量 137g 、白鞘全長 36.5cm

【時代】室町時代後期

【国】不明

【特徴】平造、庵棟、身幅狭く、重ね厚く、反りはつかず、先幅をやや狭めた姿。

彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。

生茎、鑢目勝手下がり、先栗尻、目釘孔一、表目釘孔下やや棟よりに⬜︎光と二字銘をきる。

地鉄は、板目肌やや肌たち、流れごころとなる。

刃文は、小沸出来細直刃、細かな金線・砂流し、掃き掛けを交える。

【見どころ】重ねの厚い、鋭利な鎧通しの姿です。茎が長く仕立てられているのが特徴です。表裏の棒樋が、この独特の姿を引き締め、かつ立体的な魅力を高めています。冴えのある直刃です。

【状態】横スレ、ヒケ、小錆などがあります。二字銘のはじめの一字が読みにくい状態です。登録証には⬜︎中に「兼」と記載されています。

【付属品】木ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(大阪府129978号 平成参拾年拾壱月拾参日交付)