刀　白鞘入り
Katana, Shirasaya

【銘文】無銘

【寸法】刃長 64.3cm(2尺1寸2分2厘)、反り 1.2cm(3分9厘）、元幅 2.58cm、元重ね 0.51cm、先幅 1.61cm、先重ね 0.31cm、目釘孔 5個、刀身重量 530g 、白鞘全長 94cm

【時代】鎌倉時代後期

【国】山城

【特徴】鎬造、庵棟、身幅尋常、鎬高く、輪反りつき、中切先となる姿。

茎は、大磨上、鑢目は表 : 逆鷹羽、裏 : 横鑢、先切り、目釘孔五。

地鉄は、板目に杢や流れ肌、大肌が交じり、肌立ち、地沸つき、白気映り立つ。

刃文は、直刃調、小互の目や小乱れ交じり、小沸細かにつき、砂流しかかる。

帽子は、直ぐに小丸、先掃き掛ける。

【見どころ】了戒は、鎌倉時代末期の山城刀工で、正応・嘉元・延慶・正和などの年紀があります。來国俊の門人で後にその養子になったと伝えられ、来国俊と作風が近く、年代もほぼ同年代と考えられますが、鍛え肌に柾ごころがあり、白気立ち、匂口締まりごころのうるむ刃になるのが了戒の特徴です。本作は、鎬高くやや細身の輪反りの姿で、板目に杢や流れ肌の交じる地鉄が冴え、小沸がこまやかに満ちてうるみごころを呈した直刃となる一振りです。

【状態】古研ぎで、棟に小錆がありますが、そのほかは概ね良好です。

【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(東京都118204号 昭和参拾八年拾弍月拾九日交付)、特別保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和4年6月3日発行)

【商品番号】A130823　【価格】1,100,000円(消費税、国内送料込み)