脇差　白鞘入り
Wakizashi, Shirasaya

【銘文】無銘

【寸法】刃長 33.9cm(1尺1寸1分8厘)、反り 0.4cm(1分3厘）、元幅 2.90cm、元棟重ね 0.35cm、元鎬重ね 0.67cm目釘孔 3個、刀身重量 282.5g 、白鞘全長 54.5cm

【時代】室町時代

【国】備後

【特徴】菖蒲造、庵棟、身幅広く、鎬高く、元先幅差さほど変わらず、反り浅くつく姿。

彫物は、表裏に棒樋を掻き通す。

生茎、鑢目勝手下がり、先切り、目釘孔三。

地鉄は、板目肌、流れて柾がかり、地沸つき、白気映り立つ。

刃文は、直刃、刃縁ほつれ、喰い違いごころを交え、小沸つき、砂流し細かにかかる。

帽子は、直ぐに焼き詰めとなる。

【見どころ】備後国法華派は、南北朝時代末期か室町期に及んで備後で活躍した刀工一派です。本作は、板目に流れ肌を交えた地鉄で白気映り立ち、焼きの低い穏やかな直刃となり、帽子は焼き詰めるなど、大和気質がうかがえ、ややねっとりとした肌合も見どころです。この派の刀工には、一乗・兼安・重安・重家・信兼らがいますが、本作は法華とのみ極められています。渋い味わいをお楽しみいただけます。

【状態】良好です。

【付属品】素銅地銀着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(愛知県66035号 平成九年壱月拾六日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 平成22年3月19日発行)

【商品番号】A150623　【価格】480,000円(消費税、国内送料込み)