脇差 白鞘入り 拵付き Wakizashi, Shirasaya, Koshirae |
天然子高郎
Tennenshi Takao |
【銘文】表 : 南都住天然子高郎作之 裏 : 明治三年午年四月 |
【寸法】刃長 33.8cm(1尺1寸1分5厘)、反りなし、元幅 3.10cm、元重ね 0.76cm、目釘孔 1個、刀身重量 338g 、白鞘全長 51cm、拵全長 49cm
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【時代】明治3年(1870) |
【国】信濃 |
【特徴】平造、庵棟、身幅広め、重ねやや厚く、反りのない、寸延びの姿。 生茎、鑢目筋違に化粧鑢、先浅い栗尻、目釘孔一。 地鉄は、小板目肌つみ、地沸つく。 刃文は、直刃調、小互の目や湾れごころを交える。 帽子は、直ぐに小丸、やや長く返る。 黒石目塗刻鞘脇差拵 : 秋草図鐔、獅子図目貫、武者図栗形、鳥図縁、千鳥図笄 【見どころ】天然子と号した刀工は複数あり、銘鑑には寛政(1789-1801)頃の出羽の正武、同じく寛政頃の武蔵の正平と一虎、天保(1831-1845)頃の信濃の寿昌(山浦真雄同人)、嘉永(1848-1854)頃の信濃の完利(山浦真雄同人)、安政(1855-1860)頃の信濃の高郎と六つの刀工銘を記載しています。おそらく作刀年代や居住地からか、天然子高郎は、銘鑑に「清麿一門か」と推定されています。清麿は真雄の弟です。本作は高郎が古都奈良の別称である南都に、明治三年(1870)頃に住していたことを伝える資料となっています。草書体を取り入れた細鏨の銘字も、達者な草書銘の作刀を残している真雄らとの関係を偲ばせます。重ねのしっかりとした寸延びの平造脇差です。 【状態】古研ぎで、わずかにヒケや曇りがありますが、現状で保存と鑑賞は可能です。 |
【付属品】素銅地金着一重ハバキ、白鞘、白鞘袋、拵、拵袋、登録証(神奈川県62399号 昭和54年9月12日交付)、保存刀剣鑑定書(日本美術刀剣保存協会 令和2年2月19日発行)
、文化資料刀剣鑑定書(日本刀装具美術館 平成11年6月30日発行) |
【商品番号】A151123 【価格】350,000円(消費税、国内送料込み) |
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