刀　白鞘入り
Katana, Shirasaya

【銘文】表 : 信国

【寸法】刃長 68.2cm(2尺2寸5分0厘)、反り 1.5cm(4分9厘）、元幅 2.82cm、元重ね 0.61cm、元鎬重ね 0.70cm、先幅 1.92cm、先重ね 0.46cm、目釘孔 2個、刀身重量 672g、白鞘全長 94cm

【時代】室町時代

【国】不明

【特徴】鎬造、庵棟、身幅・重ね尋常、鎬筋やや高く、反り高く、中切先延びる姿。 茎は大磨上、鑢目不明、先栗尻、目釘孔二。

彫物は、表に梵字と素剣と爪を彫り、裏に梵字と護摩箸と蓮台を彫る。

地鉄は、板目肌よく練れ、地沸つき、地景細かに入る。

刃文は、直刃調、浅く湾れ、ほつれて沸よくつき、ところどころ荒沸つき、砂流し・金筋かかる。

帽子は、直ぐに小丸に返る。

【見どころ】よく練れた地鉄で、直刃調に湾れの交じりよく沸づく刃文です。やや鎬が高い造込みとなっています。

【状態】炭籠りが少しあります。茎に朽ち込みがあります。彫物と銘字は後年に加えられたものと考えられます。

【付属品】木ハバキ付き白鞘、白鞘袋、登録証(茨城県7199号 　昭和30年5月20日交付)